円山、散歩道

円山頂上付近より市街地を望む

暑くもなく、風も穏やかな５月、旧友と円山散歩としゃれてみた。
　生まれ育った街ながらなんにも知らないタラパパに以前より「道案内するから散策しよう」と誘いをかけてくれていた友人とやっとお出かけすることとなった。
近くにあるのに裾野はさんざん歩いているが一度も踏み入れたことがない円山。標高２２６メートル足らず山と言うには少々低いかも知れないが、いくつかの山に登ったタラパパには、山は侮るなという思いがありなかなか踏ん切りがつかなかったのである。




はたして行ってみたら、今までなんというもったいないことをしていたのだろうというのが最初の感想だ、確かに久しぶりの山、初めはすこし息が上がったがとても楽な登りだ、そしてなんとすがすがしいことか、「こんなことならもっと早くに来ていたら良かった」．．．　　
　

はじめに、札幌以外の方にここのことを少しだけ紹介しておく。
札幌の中心、大通りの西にお椀を伏せたような山が見える藻岩山とならんで市民の憩いの場となっている（観光地札幌ですから、実際足を運んだ、名前は聞いたことがるという方も少なくないと思う）。知らなかったのはタラパパであってちょっぴり恥ずかしい気もするが、このまま、お付き合い願いたい。
　大都会にあって自然がすぐ隣接しているのはそこそこ珍しいことのようだ。明治の時代、開拓使が風致の優れた場所として森林の伐採を禁じたことで今もなお緑豊かな財産が残ったのだという。
（参考文献：梅沢　俊　著　「続　北海道　花の散歩道」）

　朝８時、彼の家の前で合流、公園の隅を横切って大師堂より入山、登り始めるとすぐに可愛いお地蔵さんがお出迎え、謂れを聞きながら先に進むと時期がすこし遅かったと言いながらも花があちこちに、こうなると、タラパパは花に夢中、盛んにシャッターを切るのだ。なんども立ち止まり花に目をやる。
　だいたいこういうときは一人がお決まり、自分のペースで進むからね。でも、彼は優しく待っていてくれるのだ、そして花の名前を教えてくれたり、次の被写体を探してくれもする。この次の為に季節ごとのポイントも教えてくれる。日曜日の朝だな、子供もおとなもたくさん行きかう、「おはようございます」山での定番、すれ違うたびに声をかわす、道も譲りあい気持ちいいねェ、空気がいいだけじゃないこの雰囲気がたまらなくいいのだ。鳥のさえずりも何もかも心和ませる。

エゾエンゴサクの花

大好きなエゾエンゴサクもあちこちに、学校時代の話しもはずむ、タラパパが最初にこの花と出会った場所は高校の裏山（三角山）だったのだが正確な場所を特定できないでいた。
彼の説明に納得、体育の時間スキーをしていた場所なのだ、宅地化がすすみ当時の面影がなく、だいたいこの辺っていう記憶がはっきりした。もう一つの目標の小さな山を見つけられなかったからだ。
それも、彼が解決、山だったところに住宅が立ち並び山として見えなくなっていたのだ。

ヒトリシズカ

さすが、生まれ育った人間にはかなわないわけだ。そんなことをしているうちに次の花はヒトリシズカ、これも葉が大きく育ち白　いのが小さいのは時期のせいらしい。
　そしてスミレサイシン、変わった名前、友がいなかったらタラパパ　には普通のスミレで通してしまうでしょうね。

スミレサイシン

　エンレイソウもありました。

エンレイソウ

キバナノアマナ

と、ここまで来てなんですが、説明と画像のバランスが取れないのであとは写真を続けます見てやってください。

まわりの木々がすぐ迫っているので意外と周囲は暗く、ボケ・ぶれはご容赦ください。
３時間ちょっと歩いたのでしょうか、あっという間に時間は過ぎ昼少し前に再会を約束して別れたのでした。

追記：枝に止まっている野鳥の名前
　　　　もう一度調べたらヒガラのよう　　　　でしたので訂正しました、ただ　　　し専門家ではないので断定　　　　はできません、
　　　悪しからず．．．

足元を歩く野鳥

イチリンソウかニリンソウどっちか、よく確認しなかった

クルミを食べる（割っている）エゾリス
かじってる音が聞こえました、１０分くらい時間がかかるそうです

白花のエンゴサク（ときどきあるようです）

手を伸ばせば届きそうな距離まで来る野鳥、ヒガラかな？

先ほどの花、可愛かったのでもう１枚

アカゲラさんのお仕事と
タラパパのカメラ

よく見かける青い花（勿忘草）、オアシスさんが名前を教えてくれました

オドリコソウ（その辺に良く咲く花ですよね、初めて名前を知った）